荷重移動

みなさん、こんにちは♪ハンドルを『握り締めない』『抉らない』は、できていますか?

今回は、『荷重移動』です。Gセンサー(加速度センサー)が付いていると、わかりやすいのですが、自動車の動きの方向は前後、左右、上下の3方向の組合せです。

加速時には後ろに、ブレーキング時には前に、右に曲がる時は左に、左に曲がる時には右に、ギャップがあれば上下に荷重が移動します。

この上下の荷重移動も、ある程度コントロールしなければならないのですが、まずは前後の荷重移動について書きます。

前後の荷重移動

これは加速と減速についてお話ですが、アクセルワークによる加速と、エンジンブレーキ、足で踏むフットブレーキに関することです。

まず、エンジンブレーキの役割りは、『荷重移動を滑らかに移行する』為だけの使い方をします。

フル加速からのフルブレーキの時に、エンジンブレーキが無いと重心が後ろ寄りから前寄りに急激に移動してしまい、自動車の安定感が損なわれますし、同乗者にも不快感を与えてしまいます。

例外もありますが、姿勢変化の為だけにエンジンブレーキを使います。そうです、基本的にシフトダウンのエンジンブレーキは使いません。

レースなどでシフトダウン時にアクセルを煽るのは、『速度=ギヤ×回転数』の為です。そして次の加速を鋭くする為です。

フル加速、フルブレーキの時はタイヤの回転方向のみの力が掛かるようにしてみてください。

この前後の荷重移動の時に、ハンドルを、握り締めてはいけない。そして抉ってはいけないですよ。

右から後、左から後

続いて荷重移動の『右から後』『左から後』です。 

先程円を描くように『前から右』『前から左』をご説明しましたが、これはカーブでも右折・左折でも基本的に同じです。

『ハンドルを回し始めるタイミングとブレーキを抜くタイミング』の調和のお話しでした。 

ブレーキを抜き終わってハンドルだけの操作に移行した後、今度はハンドルを戻すタイミングとなるのですが、このハンドルを戻すタイミングの時に『アクセルを踏み始め荷重を後ろ方向に移動させる』のです。

今回もまた、円を描くイメージで移動させます。 荷重の移動は、円を描くイメージで、『ブレーキからハンドル』『ハンドルからアクセル』を操作します。

『アクセルからブレーキ』『ブレーキからアクセル』は直線的に移動しますが、これらの操作を行う時に『ハンドルを握り締めてはいけない』のです。 

このように曲がる時の荷重移動を滑らかに、円を描くイメージと同じように操作する事が出来れば、格段に乗り心地は良くなり、タイヤの寿命も伸びるのです。

 これら荷重移動をマスターし、応用する事が出来れば、あなたの運転に新たな走り方が見えてくるでしょう。では、また。