静電気を抑制し、吸入空気の流れを改善

自動車走行によるエンジンや車体の摩擦帯電による静電気帯電量の増加により、吸入空気への阻害が発生。エンジンへ供給する空気流れに影響を及ぼします。アドパワーはエアクリーナーに帯電する静電気を放電させることにより、エンジンに流れ込む空気流量を増加させます。

※気温、湿度の条件により、得られる効果は異なります。

※静電気抑制効果における吸入空気の流れの改善は、気温23.5~24.4°、湿度51.2~59.2%の条件で行った実験研究において実証されました。

アドパワーがエンジン吸気内の静電気帯電による縮管現象を低減させ、アクセルON時等の瞬間的なA/F(空燃比)の変化 (0.1秒以下) でのエンジン側の応答遅れ部分等をアシストしています。

効果のイメージ

アドパワー取付により吸気系を模擬した実験装置に流れ込む空気量が、超短時間挙動の可視化確認ではアップすることが実証されています。※

※気温23.5~24.4°、湿度51.2~59.2%、大気圧100.55kPaの条件下で行った実験研究より

実験による性能研究

2019年より実験による性能評価研究を実施してまいりました。

車輛での様々な条件による静電気帯電量は約2000Vかそれ以上発生していることがわかり、アドパワーを使用した場合と使用しなかった場合と比較して、50~89%の帯電量の低減が確認できました。

※気温、湿度の条件により、得られる効果は異なります。

※静電気抑制効果における吸入空気の流れの改善は気温23.5~24.4°、湿度51.2~59.2%、大気圧100.55kPaの条件下で行った実験にて実証されました。

また、エアクリーナー出口部に観察窓を設け、トレーサー粒子をその場所にて噴霧した空気流れ可視化による実験では、帯電していないエアクリーナーBOX、帯電させたエアクリーナーBOX、帯電させてアドパワーで放電しているエアクリーナーBOXの3つの空気流れを比較したところ、アドパワーを貼ったエアクリーBOXは帯電していないエアクリーナーBOXの空気流れに近づくことが確認されました。

トレーサー粒子噴霧により空気流れ可視化

2021年10月13日に開催されたJASE(公益社団法人自動車技術会)2021年秋季大会において、吸入空気の流れに影響する静電気帯電・放電メカニズムの研究についての発表を行いました。

千葉工業大学での研究

2022年より新たに千葉工業大学 電気電子工学科 脇本研究室での研究を開始しました。

脇本研究室では、高電圧計測標準および計測技術の開発や雷などの高電圧放電現象の解析などの研究を行っています。

AdPowerについては現在、静電気がクルマにおける走りの改善や音質の向上などについて、どのような効果が及ぼすかについての研究を多角的に進めていただいています。

実験の様子
実験の様子
脇本教授
脇本教授