はじめに:開発のきっかけは「アジアの曇った空」

「貼るだけで本来の性能を引き出す」
そう聞くと、多くの車好きの方は「速く走るためのチューニングパーツ」をイメージされるかもしれません。しかし、私たちアドパワーが生まれたきっかけは、実はもっと別の場所にありました。
2008年当時、仕事で東南アジアやモンゴルなどを訪れていた私たちは、現地の深刻な大気汚染を目の当たりにしました。スモッグで曇った空、鼻をつく排ガスの臭い。
「この空気をなんとかしたい」
「高価な装置ではなく、現地の誰もが手軽に使える方法で、車の排ガスを減らせないだろうか?」
そんな素朴で、少し無謀とも言える「問い」が、アドパワー開発の原点です。
「怪しい」と言われ続けた日々を超えて

そうして開発されたのが、静電気抑制シート「アドパワー」です。2016年には特許も取得しました。
しかし、そこでぶつかったのは「怪しい」「オカルトだ」という冷ややかな反応でした。
「ただのシールで車が変わるわけがない」
「プラシーボ効果(気のせい)だろう」
確かに、目に見えない「空気」や「静電気」を相手にする製品です。その効果を言葉だけで信じてもらうのは至難の業でした。私たちは科学的な裏付けを得ようと、いくつもの大学や研究機関の門を叩きましたが、返ってくるのは「科学的根拠が乏しい」という門前払いの言葉ばかり。誰にも理解されない悔しさの中で、それでも「製品の効果」だけは確信していました。
転機となった「科学」との出会い

地道な活動を続ける中で、ついに私たちの想いに耳を傾けてくれる研究者の方々と出会うことができました。
特に大きな転機となったのは、大学との共同研究です。今まで「なんとなく良くなった」で片付けられていた現象が、グラフやデータとして可視化された瞬間でした。単なる思い込みではなく、物理的な現象であることが証明され始めたのです。
「理屈はあとからついてくる」

かつてダイナマイトの原料となったニトログリセリンが、その爆発の詳しいメカニズムが解明される前から使われていたように、世の中には「現象が先にあり、理屈があとから解明される」ことが多々あります。
アドパワーもまさにそうです。「なぜか調子が良くなる」という事実からスタートし、あとから科学が追いついてきました。もちろん、まだ全てのメカニズムが完全に解明されたわけではありません。だからこそ、私たちは現在も大学や研究機関と連携し、真摯に研究開発を続けています。
おわりに

アドパワーは、単なる「不思議なシール」ではありません。「アジアの空をきれいにしたい」という環境への想いから生まれ、多くの疑念を乗り越え、科学的な検証によって磨かれてきた製品です。
もし、あなたが愛車の走りに悩みを持っているなら、ぜひ一度この小さなシートを試してみてください。
次回は、大学との共同研究で明らかになった「アドパワーの技術的なメカニズム」について、もう少し詳しくお話ししたいと思います。













