エコタイヤとは?特徴やメリット・デメリットを解説

並んだタイヤ

エコタイヤとはどういうものなのか、どんなメリットがあるのか気になる方も多いのではないでしょうか。

結論から言いますと、エコタイヤは材料や構造など燃費を抑えるために設計されたタイヤのことで、車の維持費を抑えたい人にはおすすめです。

一方で、エコタイヤにはデメリットもいくつかあります。

この記事では、エコタイヤの特徴やメリット・デメリットを解説します。

読み終えたころには、普通のタイヤとどっちがいいか、ヒントを得られるはずです。

エコタイヤとは?

最初に軽く触れたとおり、エコタイヤとは材料や構造など燃費を抑えるために設計された「低燃費タイヤ」のことです。

具体的にはJATMA(一般社団法人 日本自動車タイヤ協会)が定めた基準を、以下の項目でクリアしているタイヤのことを指します。

  • 低燃費性(転がり抵抗性能)
  • 安全性(ウェットグリップ性能)

また、これら2つがひと目で分かるように「ラベリング制度」が導入されています。

転がり抵抗性能は、タイヤと接地する部分のたわみや摩擦力により損失するエネルギーのことで、小さいほど燃費がいいです。

等級は「AAA」「AA」「A」「B」「C」の5段階で、「AAA」「AA」「A」の3つが低燃費タイヤに該当します。

一方で、ウェットグリップ性能は「路面が濡れた状態におけるタイヤのグリップ力」のことを指します。

そもそもグリップ力とは「タイヤが路面をつかむ力」のことで、高いほどブレーキの効きがよかったり、コーナーを速い速度で曲がったりすることが可能です。

そんなウェットグリップ性能にもa~dまで4段階の等級があり、aが最も高性能です。

公式サイトやお近くのカー用品店、ECショップでは

  • 転がり抵抗性能:ガソリンの給油機マーク
  • ウェットグリップ性能:傘マーク

のイラストでそれぞれ表記されているので、ぜひ確認してみてくださいね。

エコタイヤのメリットとは?

エコタイヤのメリットとは、以下の3つです。

  • 燃費が良くなる
  • 重量が軽い
  • 長持ちする

詳しく見ていきましょう。

メリット①:燃費が良くなる

1つ目は何といっても「燃費が良くなる」ことです。

転がり抵抗を少なくすることにより、普通のタイヤより少ない力で加速できることから燃費が良くなります。

少ないガソリン消費で走行できることから、ガソリン代を抑えられたり、二酸化炭素の排出量が減ったりといったメリットもありますね。

メリット②:重量が軽い

2つ目は「重量が軽い」ことです。

タイヤそのものの重量が軽ければ、ムダなエネルギーを使わずに車を動かすことができます。

エネルギー消費を抑えることでガソリン消費も減る、つまり燃費を良くするエコタイヤならではのメリットと言えるでしょう。

メリット③:長持ちする

3つ目は「長持ちする」ことです。

摩擦やエネルギー消費を抑えて走行でき、タイヤへの負担が少ないことから減りを抑えることができます。

遠出が多い人や、通勤・買い物などで頻繁に使う人にはありがたいといえるでしょう。

エコタイヤのデメリットとは?

一方、エコタイヤのデメリットとはどういったものでしょうか。

以下の2つについて解説します。

  • グリップ力が弱い
  • 普通のタイヤより高い

デメリット①:グリップ力が弱い

1つ目は「グリップ力が弱い」ことです。

エコタイヤは転がり性能を良くするために、柔らかい素材を使っています。

そのため、ブレーキの効きが悪いだけでなく雨の日のグリップも落ちてしまいます。

転がり抵抗性能「AAA」でウェットグリップ性能「a」のタイヤがあれば理想ですが、そうもいきません。

エコタイヤを導入する場合は、スピードの出しすぎや雨の日の急発進を特に控えましょう。

デメリット②:普通のタイヤより高い

2つ目は「普通のタイヤより高い」ことです。

材料費などから、通常のタイヤと比較して1本あたり数千円高くなります。

燃費で浮かせたガソリン代と、エコタイヤを履かせることで増えたタイヤ代、どちらがオトクかシミュレーションしてから購入しましょう。

まとめ:エコタイヤとは摩擦を減らして燃費をあげるタイヤ

この記事では、エコタイヤとはどういったものかについて解説しました。

エコタイヤとは、材料や構造などによって燃費を抑えるために設計された「低燃費タイヤ」のこと。

燃費が向上するだけでなく、普通のタイヤより長持ちするのでお財布に優しいといえます。

一方で、グリップ力が弱いことや普通のタイヤより高いといったデメリットもあります。

あなたの使い方ではどちらの方がお財布に優しいか、1度計算してみましょう。

この記事が、エコタイヤにするか悩んでいるあなたにとって、参考になれば嬉しいです。