クルコン(クルーズコントロール)を使うと燃費が良くなるって本当?
こんな疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。
結論から言いますと、燃費が悪くなることが多いです。
なぜなら、「何かしらで前の車と速度差があった時に、一生懸命元の速度に戻そうとする」から。
とはいえ、クルコンを使うと長距離運転が圧倒的ラクになるので、上手に活用したいですよね。
この記事では、クルコンを使うと燃費が悪くなる理由と、上手に活用するためのコツを解説します。
クルコンを使うと燃費が悪くなる理由
クルコンを使うと燃費が悪くなることが多い理由は「急がつく動作が多い」からです。
クルコンは、設定された速度を少しでも長く保とうとします。
そのため、何かしらで速度が落ちたときは急加速で速度を戻そうとする……つまり燃費が悪くなります。
さらには、減速するときも急ブレーキなことが多く、車に負荷がかかりやすいです。
例えば、クルコンで90km/hに設定し、高速道路を走っていたとしましょう。
高速道路だからといって速度一定でスムーズに走れるわけではなく、以下のように交通量や道路状況に応じて速度が変わります
- インターチェンジやサービスエリアでの合流地点
- 登り坂
- トンネルの手前
こういったところは、他のクルマが減速しやすいポイントです。
周囲のクルマがこれまで90~100km/hで走っていたとしても、75~80km/hに下がることも多いですね。
当然、クルコンを使っているあなたのクルマも減速しますが、追い越し車線に移ったり前方が速度回復したときには元の速度に戻ろうとします。
自操作であれば、アクセルの踏む量を緩やかに増やして加速する人も多いでしょう。
しかし、クルコンは少しでも早く設定速度に戻そうとするので、常にフル加速です。
そのため、周りの交通状況に合わせて急加速や急減速を繰り返し、燃費はどんどん悪くなっていきます。
100%クルコンだと燃費が良くならないことを、忘れないようにしましょう。
クルコンを使っても燃費を下げないためのコツ
とはいえ、クルコンを使っても燃費を下げないためのコツが全くないわけではありません。
以下の3つの方法について、詳しく解説します。
- 登り坂の手前でオフにする
- 設定速度を上げすぎない
- カーブが多い場所で使わない
コツ①:登り坂の手前でオフにする
1つ目は「登り坂の手前でオフにする」ことです。
登り坂は周囲のクルマが1番減速しやすいポイント。
実際、「渋滞スポット」と呼ばれるほとんどの場所が登り坂です。
道路状況に関係なく、「アクセルを一定に踏んだ方が燃費がいい」と考えている人も多いですし、知らぬ間に登り坂で速度が落ちていたという人もいます。
そのときにクルコンを設定したままだと、急加速と急減速を繰り返して燃費は下がる一方。
登り坂の手前ではクルコンをオフにして、緩やかな加減速を心がけて運転すると燃費が改善しますよ!
コツ②:設定速度を上げすぎない
2つ目は「設定速度を上げすぎない」ことです。
車種にもよりますが、高速道路で燃費が良い速度域は85~95km/hなことが多いです。
そのため、100km/h以上にしてしまうと、燃費はどんどん下がっていきます。
それだけでなく、設定速度を上げすぎてしまうと、前の車に追いつきやすいです。
つまり登り坂と同じく、急加速と急減速を繰り返す状況が傾斜のない道でも起こり、ますます燃費が悪くなることに。
周囲の流れに合わせながら、うまく自動運転を活用するのが燃費向上のコツです。
コツ③:カーブが多い場所で使わない
3つ目は「カーブが多い場所で使わない」ことです。
例えば、以下のような場所はカーブが多く、速度がどうしても落ちやすいです。
- 東名高速道路 大井松田インターチェンジ付近
- 首都高速環状線
- 名阪国道
カーブの手前やカーブ中にブレーキを踏む車が多いため、クルコンがついていると速度変化があるたびに急減速と急加速を繰り返します。
コーナーが多い場所では、クルコンをオフにするか、設定速度を抑えめにしましょう。
まとめ:クルコンは上手に使うと燃費が上がる
この記事では、クルコンと燃費の関係について解説しました。
クルコンを使うと燃費が悪くなるのは、「設定速度を下回ったら、急加速で元に戻そうとする」から。
急加速や急減速は、燃費が悪くなる大きな原因の1つですからね。
一方で、以下のコツを押さえておくと、クルコンを使っても燃費を上げることができます。
- 登り坂の手前でオフにする
- 設定速度を上げすぎない
- カーブが多い場所で使わない
次回遠出するときに、ぜひ活用してみてくださいね!
この記事が、クルコンで燃費を上げたいあなたにとって、参考になれば幸いです。