渋滞で燃費を抑える方法ってあるの?
こんな疑問を持っている人も多いのではないでしょうか。
それもそのはず。
行楽シーズンや大型連休では渋滞は避けて通れず、燃費が悪くなってしまうから。
もちろん、深夜や早朝といった「渋滞の少ない時間帯」に動けることに越したことはありません。
だからといって、家族や恋人に無理なお願いをするにもいかないですよね。
そこで、この記事では渋滞で燃費を抑えられる方法はもちろん、「燃費以外のメリット」も合わせて解説しました。
渋滞で燃費を抑える方法3選
渋滞で燃費を抑える方法は、以下の3つです。
- 車間距離を広めにとる
- むやみに車線変更しない
- フューエルカットを活用する
1つずつ見ていきましょう。
方法①:車間距離を広めにとる
1つ目は「車間距離を広めにとる」ことです。
そもそも、渋滞が起きる場所の多くは「前の車の減速が後ろに伝わる」こと。
ブレーキを踏んでいるときはもちろんのこと、トンネルやその出入口、登り坂は速度が落ちやすいです。
そうしたときに前の車との車間距離が近いと、急ブレーキを踏むことになってしまいますよね。
加えて、急減速した後は速度を戻すために急加速。
渋滞だとこうした「減速・加速」の頻度が増えるため、結果的に燃費が悪くなります。
少しでも燃費を良くするためには「車間距離を空けて、惰性で走る」こと。
前の車との距離を空けることで速度変化が減りますし、アクセルを軽く踏む程度でゆるやかに速度調整をするだけで済みますよ。
また、車間距離を一定に保つコツは「前の車数台の動きを観察する」ことです。
前の車だけ見ていたら、前の車が急発進や急ブレーキを繰り返す人だったときに、同じ動きをしてしまいがち。
3台ほど前の車の動きを見ておくと、速度を一定に保ちやすいので、ぜひ実践してみてくださいね。
方法②:むやみに車線変更しない
2つ目は「むやみに車線変更しない」ことです。
渋滞のときによく見かけるのが「空いている車線にすぐに変えようとする人」ですよね。
右車線が進んでいたら右車線に移り、右車線が詰まったら左車線に戻る、というふうに。
しかし、車線変更をすることで急加速する場面が増え、燃費が悪くなります。
特に、高速道路の渋滞では「事故や故障などで車線がふさがれていない限りは、車線変更しない」のがベスト。
車線を変更してもさほど通過時間は変わりませんし、むやみな車線変更は事故や渋滞の原因になります。
それだけでなく、あなた自身も疲れてしまいますので控えましょう。
ただし、一般道では例外があります。
それは「ファーストフード店や激安スーパーマーケットの待機渋滞で、片側車線がふさがれている」とき。
この場合は、お店に入らないのに並ぶ必要もないので、周囲の安全を確認して車線変更しても問題ありません。
方法③:フューエルカットを活用する
3つ目は「フューエルカットを活用する」ことです。
フューエルカットとは「一定以上のエンジン回転数があると、アクセルを離した時に燃料の噴出が止まる」という仕組み。
特に、AT車の場合、渋滞を『2』もしくは『L』で走行することでエンジンの回転数を上げることができます。
「ちりも積もれば山となる」というように、フューエルカットの積み重ねで燃費が上がりますよ。
フューエルカットについてさらに詳しく知りたい方は、【メリット】エンジンブレーキを使うと燃費が良くなるって本当?【デメリット】の記事を合わせて読んでみてくださいね。
渋滞で燃費を抑える方法を使うメリット
渋滞で燃費を抑える3つの方法をここまで紹介してきましたが、燃費以外にも以下のようなメリットがあります。
- 事故のリスクが減る
- 疲れを抑えられる
- 渋滞そのものを減らせる
それぞれ解説しますね。
メリット①:事故のリスクが減る
1つ目は「事故のリスクが減る」ことで、最大のメリットと言ってもいいでしょう。
車間距離が近いと、追突事故が起こりやすいでですよね。
特に渋滞中の追突事故は、以下のような原因で「玉突き事故」になりやすいです。
- 自分が前の車に追突したことを、後続車が気づかずに追突
- 急ブレーキした自車に気づくのが遅れ、後続車が追突
- 後ろで追突が起こり、押し出された後続車の勢いで自車に追突
これらは「車間距離をあける」ことでほとんど改善できます。
せっかくのドライブが台無しにならないように、広めに車間距離をとりましょう。
また、渋滞中の車線変更も事故のもとですので、極力減らすことをおすすめします。
メリット②:疲れを抑えられる
2つ目は「疲れを抑えられる」ことで、特にお父さんに朗報です。
車間距離が近かったり、何度も車線変更をしたりするとムダな集中力が必要となります。
特に、渋滞中の車線変更は速度差が大きいため、かなり神経を使いますよね。
早くなるのは数分なのに、疲れは数倍。
これだと、目的地についても楽しめないですよね。
家族やパートナーと楽しい時間を過ごすためにも、省エネ運転を心がけましょう。
メリット③:渋滞そのものを減らせる
3つ目は「渋滞そのものを減らせる」ことです。
事故や故障など「イレギュラーな渋滞」を除いては、以下の原因がほとんど。
- 登り坂やトンネルなどで速度が落ちる車がいる
- 前の車に合わせるために後続車たちがブレーキを踏み、流れが遅くなる
- 遅い車を抜かすために、無理やり追い越し車線へ
- もともと追い越し車線を走っていた車が減速、流れが遅くなる
数台前の状況を確認し早めに予測したり、むやみな車線変更を減らしたりするだけで、渋滞が改善されたというデータもあります。
例えば、NEXCO東日本から以下のように報告されています。
2017年10月、NEXCO東日本関東支社が東北道上り線 佐野藤岡IC~館林IC間で渋滞中の車線利用率を調べたところ、第1走行車線、第2走行車線、追越車線でそれぞれ20%、36%、44%でした。
そこで同支社は、東北道の同じ区間において電光掲示板を設置し、「渋滞予防のため」「左車線キープ」と掲出するなどして走行車線の利用を促す実験を行いました。すると、第1走行車線、第2走行車線、追越車線の利用率はそれぞれ28%、34%、38%となり、渋滞時間は実験日以外と比較して7時間から5.5時間に、最大渋滞長は22kmから10kmにまで減ったといいます。
引用元:隣の車線は流れている… 渋滞時の車線移動、メリットはあるのか
一人ひとりのちょっとした心がけで渋滞が抑えられ、イライラせずに休日を過ごせますよ!
まとめ:渋滞でも燃費は抑えられる!
この記事では、渋滞時に燃費を抑える方法3つと、燃費以外のメリット3つを紹介しました。
燃費を抑える方法は
- 車間距離を広めにとる
- むやみに車線変更しない
- フューエルカットを活用する
の3つでした。
特に「車間距離」と「車線変更」は事故のリスクを減らしたり、ドライバーの疲れを減らしたりとメリットづくし。
今週末からぜひ、実践してみてはいかがでしょうか。
この記事が、渋滞時の燃費に悩むあなたにとって、参考になれば幸いです。