愛車を長く乗るためのウォーミングアップ〜慣らし運転 新車編〜

こんにちは!
みなさん、お元気ですか?車もお元気ですか?
今回は“エンジンの慣らし運転 新車編”について書きたいと思います。

「慣らし運転」とは

「慣らし運転って何?」「慣らし運転ってなんで必要なの?」
私も最初はそんな疑問を持ちつつ、先輩方やディーラーさんから言われるままメンテナンスをしてきました。しかし自分でエンジンをイジるようになってから、自分なりの慣らし運転をするようになりました。

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慣らし運転とは、「長く乗るためのウォーミングアップの1つ」。準備運動なしでは全力が出せないので、自分の車になってもらい長く乗れるよう、車にも準備運動が必要になってきます。
いろんな考え方があるとは思いますが、私のやり方をご紹介できたらと思います。是非参考にしてみて下さい。

2. 慣らし運転やり方講座【オートマチック車】

高速道路より一般道をメインに走行することが多く、オートマチック車をマイカーとする私の場合は、急発進・急加速は全くしません。なので、エンジンの回転数を意識して運転することがないので、慣らし運転はしません

今の自動車は、エンジンの素材・加工精度も昭和のモノとは違います。
昔は加工精度が低く個体によってバラツキがあり、「当たりエンジン」とか「はずれエンジン」とか言っていました。
そこで慣らし運転をすることで、調子の良い長く使えるエンジンにしていたのです。
エンジンに負担をかけない回転数で、エンジン内部の摺動部分の当たりをとってあげること、つまりざらつきのある表面同士を擦り合わせ表面研磨してあげることを、慣らし運転として行っていました。

なので、オートマチック車で一般道を普通に走行するだけなら、慣らし運転は必要ないです。
その代わり、2度目のオイル交換を早めに行います。目安として約500km走行したタイミングがおすすめです。
↓↓↓ オイル交換については、こちらのブログをチェック

3. 慣らし運転のやり方講座【マニュアル車・バイク】

マニュアル車やオートバイでも、スポーツ走行を絶対にしないのであれば、慣らし運転は必要ありません。
しかしスポーツ走行のような使い方をする場合は、エンジン回転数をレブリミット(上限)まで回すような乗り方をする時があるので、2度目のオイル交換までは慣らし運転が必要です。距離にすると、300500km”です。(ちなみに、オートマチック車でスポーツ走行をするなら、慣らし運転を8001,000km”する必要があります。)

慣らし運転は、エンジンのレブリミットの1/3回転までとします。
2度目のオイル交換後は、レブリミット近くまで回転を上げることをしますが、フル加速はしません。フル加速は3度目のオイル交換以降となります。
マニュアル車のオイル交換は、車がカーブを曲がる際に必要なディファレンシャルギアのためのオイル「デフオイル」と、ギザの磨耗防止や温度降下の役割を担う「ミッションオイル」も同時交換します。

 4.慣らし運転やり方講座【中古車】

オートマ・マニュアル問わず自動車はほぼ問題がなく、すべてのオイル交換・エアクリーナー交換でOK。
納車時に上記の交換をやってくれていれば、何もしなくて大丈夫です◎

↓↓「オイル交換」については、以下のnoteをチェック。

問題は、オートバイです。
自動車と違って、オートバイはかなりデリケート
エンジンの内部に“カーボン”や“スラッジ(埃)”が溜まっていて、調子が悪いことがあります。
この時にオイル交換・エアクリーナー交換・スパークプラグ交換をして、エンジンを高回転キープで熱くさせます。そして空ぶかしをして、燃焼室のカーボンを吹き飛ばします
エンジン内部はオイルの洗浄効果で綺麗になるでしょう。
その後早めのオイル交換で、調子が良くなってきます。

それでもダメな場合は、「インジェクションクリーナー」もしくは「キャブクリーナー」を使用します。

>>用語解説
・オイル交換
エンジン内で潤滑や冷却などの役割を持つ「エンジンオイル」。エンジンを長持ちさせるために、オイル交換は必要不可欠なお手入れの1つです。
・エアクリーナー交換
エンジンに取り込む空気を濾過する「エアクリーナー(エアフィルター)」。空気が汚れているとうまく燃焼しなかったり、ススが出てきてしまいます。
・スパークプラグ交換 
エンジンが動くために必要な点火の役割を担う「スパークプラグ」。スパークプラグが劣化すると、燃焼・加速・エンジンのかかり具合などに影響が出ます。
・インジェクションクリーナー
ガソリンなどの燃料をエンジン内に供給する「インジェクター」専用のクリーナー。
・キャブレータークリーナー
異なる走行状況に合わせて燃料と空気の混合気を、制御しながら適切に提供する「キャブレーター」専用のクリーナー。

5.最後に

愛車を大切に長く乗るために、新車でも必要に応じて慣らし運転を行って下さい。
私のやり方が良いのか、ラッキーだったのか分かりませんが、幸いにもはずれエンジンに当たったことはないので、ぜひ参考にしてみてください。

長くなりましたが、これでエンジンについてのウォーミングアップは完了です!
また後日、「タイヤの慣らし運転」についてご紹介します。

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